A poem by Wang Wei (Chinese: 王維; 699–759)from Tang dynasty (618–690, 705–907)
王維
酌酒與裴迪
(読み下し文)
酒を酌みて裴迪(はいてき)に与う
酒を酌んで君に与う 君自ら寛うせよ人情の翻覆 波瀾に似たり白首の相知も 猶劍を按じ朱門の先達 彈冠を笑う草色 全く細雨を經て濕い花枝 動かんと欲して春風寒し世事は浮雲 何ぞ問うに足らん如かず 高臥し且つ餐を加えんには
(現代語訳)
酒をついで君に差し上げる。君、気分をゆったりさせたまえ。人情がくるくるひっくり返ること、陸機さんじゃないがまるで波のよう。とも白髪の友人同士すら、剣のつかに手をかけあい、先に出世したお偉方は、ひきを待つ友人をあざ笑う有様。俗物の雑草は、全て細やかな雨にあってつやつや。高雅な枝の花は、開こうとするのに春風は冷たい。世の中の事は浮き雲。とやかくいうには足りないよ。けちな世俗に超然とし栄養をつけることさ。
Text from 王維詩集 岩波文庫
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