現在ヴァールゼ教会は一般に開放されており、日曜日の通常の礼拝を行うと共に、様々なアーティストによるコンサートを楽しめます。メニューからこの教会の内装の写真を何枚か見ることができます。教会の正面に立ち、その歴史に耳を傾けてください。ヴァールゼ教会(ワロン教会)は、古いフランスカトリック教会で、15世紀の初めにここアムステルダムに設立されました。後の宗教改革期に同教会はプロテスタントに改宗しました。同教会は、17世紀の終わりまでかなり小さな教区教会であり続けました。その後、ユグノーと呼ばれるフランス人プロテスタント教徒が多数フランスから追放され、アムステルダムに亡命してきました。彼らは現在ヨダーン(フランス語で庭を意味するジャーディンに由来)と呼ばれる地区の近くに住んだため、ヴァールゼ教会は彼らの到来と共に拡大し繁栄しました。この教会には独特でドラマチックな話が 残されています。1775年、フランス人のパン屋の召使いが牧師を撃ち殺そうとした事件が起こりました。この召使いは、地元の裕福な商人の娘と恋におちたのですが、この商人はこの牧師に結婚を強く反対されていました。そのため、怒り狂った男は礼拝中の教会に駆け込み、牧師に向けて銃を発砲しました。牧師は死ななかったものの、地面に倒れ、重傷を負いました。彼は怪我から回復した後、この不幸な恋人が牢に入れられるよう手を尽くしたそうです。ヴァールゼ教会のもう一つの重要な歴史的事実は1870年にフィンセント・ファン・ゴッホがこの教会の礼拝に参加したことです。
Photo Waalse Kerk (Delft)3 by Chris06 is licensed under CC0 1.0
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