今回も、第142回目の放送で行った「質問力チェックテスト」の内容に応じて、お子さんに効果的な質問をするための方法について、お話ししていきたいと思います。
今回は質問力チェックテストの7つ目の項目にあった
についてです。
普段、お子さんが会話をしていると、
と悩みを打ち明けられることもあると思います。
そのような時はまず傾聴してお子さんの気持ちを受け入れるとともに、「あなたはどうしたいのか?」を質問によって引き出していくアプローチが効果的です。
例えば
と尋ねてみて、その時の状況を聞いてみます。
この時注意して欲しいのが、お子さんの話を一旦は全て受け入れるように聞くこと。途中で突っ込みたくなっても、深呼吸しながらお子さんの話が一旦終わるまで待ちましょう。
その後に状況を整理するような質問をしていきます。
例えば
など。
くれぐれも問いただすように尋ねるのではなく、お子さんの感情も受け止めながら聞き出しましょう。
その上で
などと尋ねてみます。
これが悩みを解決した後に目指したい理想の状態を尋ねる質問です。
これに対してお子さんが
と言ったら
と尋ねてみましょう。
このように、話の状況を整理しながら、自分のなりたい理想を引き出せるようになると、お子さん自身でそのような理想に近づくためにはどうしたらいいのか、考えられるようになります。
この時、大切になるのが、やはり傾聴です。
お子さんの話にじっくり耳を傾け、文章の終わりまでしっかり話を聞くようにしながら、たとえ「それはあなたが悪かったんじゃない?」と突っ込みそうになっても、グッと堪えることが大切です。自分が悪いことは、お子さんも十分わかっているはずだからです。
その上で、「じゃあこれからどうすればいいのだろう?」と、お子さんと一緒に考えてみましょう。
もしかすると、傾聴によって、自分の状況を口に出すことで、もう自分の中で答えが導き出せているかもしれません。
その答えが出る最後の一押しとなるような質問ができると、とてもいいと思います。
今回の話はこうやって口にするのは簡単ですが、実際にやろうとするととても難しいと思います。特に私の場合、娘が話している途中で突っ込んでしまいたくなるのですが、グッと堪えています(笑)
でもこの「一旦は話を受け入れること」が習慣になると、お子さんが自ら理想の状態を考えられたり、そこから解決方法を考えられたりできるようになるんです。
そのうちに、話を聞いてあげるだけで、自分で解決方法を導き出せるようになるかもしれません。
無理に質問しようと思わなくても大丈夫なのですが、もし質問をするときは、お子さんが自ら考え出した理想の状態に近づけるような質問を投げかけてみてくださいね。
Podchaser is the ultimate destination for podcast data, search, and discovery. Learn More