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『ゾンビと資本主義:主体/ネオリベ/人種/ジェンダーを超えて』遠藤徹|音読ブラックスワン#111

『ゾンビと資本主義:主体/ネオリベ/人種/ジェンダーを超えて』遠藤徹|音読ブラックスワン#111

Released Sunday, 25th December 2022
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『ゾンビと資本主義:主体/ネオリベ/人種/ジェンダーを超えて』

遠藤徹|工作舎|2022年10月30日

朗読箇所:第3章「資本主義からの緊急避難」より(P.113~122)



現代思想の手法でゾンビ表象を読み解く

アフリカの民間信仰を源流とし、19世紀にハイチのヴードゥー教の「生ける死者」となった「ゾンビ」。1932年にアメリカ映画で吸血鬼に次ぐモンスターとして登場後は、またたくまにスクリーンを席捲し、やがては社会のさまざまな事象を代弁し、刻印できる便利な「表象/隠喩」として定着した。理性も知性ももたず人を襲い、嚙まれた者も同類になっていく 本書はこうしたゾンビのあり方に、この世/主体/資本主義/人種/ジェンダーの枠組みから逃避する道の可能性を見出す。

多彩な現代思想の手法を駆使して、現代社会でゾンビ表象が担う意味をあぶりだした知的冒険の書。


【目次】

プロローグ:ゾンビを待ちなが
第1章:この世からの緊急避難
1.  観客がゾンビを産み出した
2.  アメリカ=ゾンビ
3.  鏡としてのゾンビ
4.  災害多幸症

第2章:主体からの緊急避難
1. 解放としてのゾンビ身体
2. 意味から碇を上げる
3. どちらでもあり、どちらでもない
4. ゼットピア

第3章:資本主義からの緊急避難
1. 反専有の魔術
2. 資本主義が/とゾンビ
3.  2000年代のゾンビ

第4章:人種からの緊急避難
1. 白いゾンビの出現
2.  黒人の変容
3. ハイパーホワイトの登場
4. オリエンタル・ゾンビ
5. ゾンビ王オバマ

第5章:性からの緊急避難
1. ゾンベイビー
2. セクシャル・ゾンビ・ナンバー・ワン
3. ロマンチック・ゾンビ
4. リキッド・モダニティとゾンビ

第6章:緊急避難口から振り返る
1. 「それじゃあ、ゾンビになってみよう」
2.  映像を見るということ

エピローグ:真正ゾンビのほうへ


https://www.kousakusha.co.jp/BOOK/ISBN978-4-87502-548-1.html


企画・朗読:若林恵
録音・編集:山口宜大(Magic Mill Sounds)
音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii
黒鳥福祉センターにて収録

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